自動思考は、誰にでも起こる
電車が遅れたときに「間に合わないかも」、友だちの反応が小さいときに「怒っているのかな」と思う。こうした瞬間的な考えを、自動思考と呼ぶことがあります。頭に浮かんだことは、必ずしも事実ではありません。
認知の歪みとの違い
自動思考は素早く浮かぶ考えそのものです。認知の歪みは、その内容に見られる偏りのパターンを説明する言葉です。たとえば「どうせ何をしても失敗する」という自動思考には、過度の一般化が含まれるかもしれません。ただし、一つの考えを必ずどれかの型に当てはめる必要はありません。
簡単な書き分けの例
出来事:「同僚から返事がなかった」。自動思考:「嫌われたのかもしれない」。別の可能性:「忙しいのかもしれない。理由はまだ確認していない」。このように三つに分けると、頭の中で事実と想像が混ざっている部分に気づくことがあります。
観察するときのコツ
「なぜこんなことを考えたのだろう」と責めるよりも、「こんな言葉が浮かんだんだな」と短く記録してみましょう。気持ちに名前をつけること、身体の緊張に気づくことも手がかりになります。自分で抱えるのが難しい場合は専門家に相談してください。